船中発策 その1


          いろは丸

船中八策 その1   今までのブログを 加筆修正しています


1.財政再建

2.公務員改革

3.税制改革

4.福祉改革

5.外交・安全保障

 その2へ 教育・雇用・国政へ




 1. 財政再建

  売上税とは   なぜ消費税でなく、売上税?

 小生が提案している売上税はすべての売上に対して支払う税金です。製造業、卸業、小売業と同じ商品が流通した場合でもそれぞれの段階で売り上げが立ち、それに対して課税するものです。例え赤字企業でも売り上げのある限り納税します。現消費税のように支払った消費税を差し引いて申告するなど、複雑な作業がなくなります。1000万円の売り上げのない企業は消費税が免除されて益税が発生する場合がありますが、これもなくなります。ある経営者から聞いた話ですが、30億円の利益があったが、税理士と相談のうえ赤字子会社をつくり納税をゼロにしたと。現在中小企業の8割が税金を納めていませんが、これでは国が成り立ちません。
 徳川時代でも5公5民が正常で6割の課税はよくない藩政だといわれていました。確かに法人税の4割課税は行き過ぎです。ゆえに企業は節税に励むといわれます。債務1000兆円の現状では納めるところには納めてもらわねばなりません。所得税や法人税を10-20%に下げることをこの売上税と並行して行えば、この異常な状況もなくなります。 世界から人や企業の立地がすすむ可能性があります。最終的な消費者は10%の売上税ですとそのままで、今後予想される20%の消費税を支払う必要はありません。売上税が10%で80兆円の税収といわれていますので、これで国債の増発を抑えて、財政破たんを避けることができます。さていかがでしょうか?



 朝日新聞掲載 債務残高 GDP比率

 10倍のインフレ許容か、10%の売上税か?

 ミニミニバブルの予感がしています。誰にも分らないけれども日経平均20000円到達さえ、ひょっとして起きるのではと思われるこの頃です。でもキプロスの銀行の問題が突然浮上しました。日本の1000兆円にのぼる借金は果たして、大丈夫でしょうか。予算の半分しか税収がないのに、このままの状況でいつまでも続くとは思われません。
 最近のアジア通貨危機の際インドネシアでは10倍のインフレが起こったようです。日本の借金もこれが起れば実質100兆円の価値になり、そうなれば何とか解決すると思われます。戦後の混乱期のインフレのことを親から聞きそびれてました。ハイパーインフレにはどう対処していいのか分りません。 
 現在は知事をされている政治家で、代議士時代の新年会で聞いたことですが、10%の売上税にすれば80兆円の予算が組めるとのことでた。
このままいけば10%の消費税ではすまなくて、将来的には20%になるのではないでしょうか。  はたしてどちらを選択しますか?

ドイツの債務ブレーキ条項
 
 ドイツは2回の世界大戦の敗戦で徹底的なハイパーインフレを経験しました。トランクいっぱいのお札でパン1個の状況です。 新聞報道があるまで知りませんでしたが、ドイツは2009年の憲法改正で赤字国債等による政府の借入をゼロにする制度を制定しました。GDPの0.35%までの借金に制限を設けた(約1兆2千億円)。このおかげでアウトバーンのインフラ補修が制限され、速度制限をしているところがあるという報道でした。

 戦後生まれの小生の世代は、親が買った紙切れになった戦車や軍艦の絵柄のついた戦時公債は見せられた記憶がありますが、常に良いインフレの記憶しかないですね。毎年上がる給料とそれ以上に物価は上がってるのではないのかと、思っていましたが、雇用に問題がなかったので、不安なく過ごせました。デフレが続く前までですが。
 衆参議員選挙がありましたが、GDPの220%にも及ぶ1000兆円の債務があるのに主要な争点となりませんでした。あのギリシャが約180%、イタリアが約140%、英国・仏が約120%の債務比率です。憲法でも法律でもはっきりと英仏並みのレベルまで数字と期限を決めて減らす対処をしなければなりません。自民党が1000兆円のうちの980兆円の責任があります。民主政体をとっている限り選挙のたびにばらまきをすることが必定です。同じ敗戦国のドイツに学びましょう。といってもドイツの最初の解消は結局ナチによる軍備の増大と戦争による解決でした。麻生さんはそれを真似よといっているのではないでしょうね。

 税金を使わない成長戦略

 我が家は第1種住居専用区域で建ぺい率40%容積率80%の制限をうけています。電気水道などのインフラ普及を間に合わせること、乱開発を防ぐことが目的のようです。住居地域に関しては地下室と3階を許可するように規制を緩和したらどうでしょうか?所得倍増計画は無理ですが、住居倍増計画になります。地下室はアメリカ映画ではおなじみですが、日本ではなぜか普及していません。駐車場、物置、竜巻避難場所など様々な利用ができます。法律の文言を変えるだけの税金のかからない政策です。そのための日照権の文句は3階までなら言いっこなしにしましょう

かんぽの宿・ハコモノ大後悔時代 

 朝日新聞の記事で公民館・文化会館などのハコモノが維持更新費用が出せずに統合廃止を全国で迎えているといいます。今までに維持費用に関心が低く新設のみに予算を立ててきたことと、そもそもいらないものを建て過ぎが理由でしょう。
 年金施設も前に大量バーゲンセールを行いました。郵政関係のかんぽの宿や病院施設の売却がまた言われています。2008年にオリックスに売却が決まり、覆されたと記憶しています。また売却の話が浮上したのですね。
 年金施設・かんぽの宿・ハコモノなどすべて財政に余裕がある時代にお役人の老後や天下りのために建てた施設です。国有財産の売却の時には購入者にとって大きなチャンスと不正が生まれます。国有財産売却譲渡益特例を制定して、1年で売却8割・5年で5割・10年で3割課税にします。厳しくそれを見つめなければなりません。
 そもそも売却のアイデアを捨てて他の転用を考えましょう。温泉付きゆえ老人施設に、生活保護の一時避難のシェルターハウス等に利用してはいかがでしょうか。公務員宿舎も廃止して賃貸にだすべきです。財政再建の大航海に踏み出す時期なんですが。オリンピックまで少し余裕ができた今でしょ。

 マーケットの暴力・衆愚政治のツケの支払い

 軍事力だけが暴力装置ではありません。今ではマーケット(市場)による経済の破壊は日本でも関心がなければなりません。隣国の韓国では通貨危機になり、庶民は指輪や手持ちの金塊を供出しました。(日本も援助しましたが、そのことはすっかり忘れているようですが。)中国のバブル崩壊が起こればすごいことになります。中国の地方には巨大なゴーストタウンが存在しますから、いつかは起きますね。インドネシアではジョージ・ソロスの関係したと言われるアジア通貨危機で10倍のインフレが起きました。日本の周辺地域には実際に市場による矯正が起きました。他にもアルゼンチンでもブラジルでもデフォルトがありました。
 安倍首相は消費税の値上げに慎重のように見えます。9月には決めねばなりません。日本には1000兆円の負債があり、政策の選択余地があるのでしょうか?決めたとうりにやらないと国債の空売り、通貨の空売りが始まり、取り返しのつかないことが、市場により起こるかもしれません。
 400兆円ともいわれる世界で投機に走っているお金があります。アベノミクスでわずか4兆円余りのこのお金の流入(下記注参照)で株が倍になりました。株?国債・通貨などで空売りの条件がそろいそのお金で実行されれば日本は莫大な損失をうけます。仕掛けた人たちは壮大な儲けになるでしょう。明治の時代ならそのことは万国公法では正当な経済行為で、止める手立てはありませんというでしょう。今もそのとうりです。民主政体では選挙のたびにバラマキをします。このことは衆愚政治では直せません。従いそのつけは市場により矯正されることになります。
 拡大続ける隣国の軍事力よりこちらの方が現実には起きそうですね。くれぐれも注意しましょう。
 
(注)1月から7月までの外国人投資家の日本株買越額は約9兆円と昨年1年間の約3倍に達しました。東証発表

 オリンピック招致

 7日の早朝にオリンピックの開催地決定があります。経済効果は3兆円といわれますが、最大の効果はこれで消費税の3%の値上げが決定できることでしょう。それを迷う選択肢はないのですから。
 大きく見ればイスラム圏のトルコで成功してもらう方が歴史的な意味はあります。友好国トルコに日本は譲ってもいいぐらいです。でもデモの問題とか隣国シリアの化学兵器の問題とかで難しいでしょう。
 日本に決まったのなら、年寄りの小生は先の東京オリンピックのときは高校生でちょうど中間試験の時と重なりました。落ちこぼれの生徒でしたが、どちらつかずで両方とも満足いかなかった記憶です。学校も会社も開催期間中に長期の休みをとることを考えましょう。もう日本に今世紀来ることはないでしょう。バカンス制度も無い国ですので、この時ぐらい休んでもいいでしょう。消費税の問題が無ければ、前の都知事のこの政策は反対です。こんなものは無いですが復興オリンピックでもやったらどうでしょう。やり残したり他にやらなければならないことは多いです。元信州大学全共闘議長(猪瀬知事)がやる政策でもないでしょうに。





  2. 公務員改革

 あの貢献したグリーンスパンの給料が20万ドル程度で驚いた記憶があります。アメリカでは大統領も含めて公職についている給料は安いようです。さて日本では、20年度で予讃総額83兆円。国家公務員5.3兆円、地方公務員22.2兆円の人件費です。税収は40兆円ぐらいですので、足りないところは国債で補てんしています。小生があやふやな数字を挙げるまでもないことです。収入に対しての人件費倒れは見えています。優れた民間の経営者でなくとも、経費の節約と従業員の効率的運

  キャリア制度の廃止

 古い資料を整理していると表題のものがみつかりました。小渕首相にメールで提言したものです。
昨年に公務員採用制度が変更になって、総合職・一般職・技術職に分けた試験のようです。総合職と看板変えただけのようですね。キャリア制度は健在です。
 維新の志士による統治から、試験による秀才官僚による統治へと代替わりしていき、結局敗戦もむかえました。でも軍事秀才官僚だけは廃止されましたが、キャリア制度として今も続いています。1985年までは戦後復興からGDP第2位の国まで成功した統治ををしてきました。バブルを作って崩壊させたように、その後の立て直しもできず、制度疲労を起こしています。統治機構の改革が求められます。民主党ではかえって悪化させ、自公政権では期待できません。このままだと、財政破綻のほうが先にやってくると思います。それはこの制度からきた必然といえます。

 公務員改革
 
1.新制度の給与体系に移行するまで、現行の人件費の一律3割カットをする。1割の人員削減をする。
2.職務給を採用して年功加算は職務についてから3年までとする。課長で年収1千万、補佐700万、係長600 万を限度に抑える。
 今までのようなボーナスは廃止として、臨時的にパフォーマンスのあった時に1-5月の賞与を貢献に応じて
 支給する。
3.キャリア制度は廃止、民間会社と同じ採用昇進制度にする。
4.昇進は課長までにする。部課長以上は4年を期間とする、公募採用にする。ただし公募職員には2000万
 から1億円の年収給与で待遇する。任期を全うしたもののみ、退職手当を支給する。
5.30歳を初任として(年収300万を想定)、社会経験があることを前提とする。
 自衛隊・警察・消防などは除く。
6.人事権は内閣で掌握する。
7.人事院は廃止して役職のない職員については、組合やスト権を認める。もちろん政治目的や許認可権限を   持っているものについてののストは 禁止、給与などの待遇改善に限定する。
8.年金・保険は民間と同じ制度にする。
9.地方公務員も国に準じた制度にする。
10. 65歳を定年として、すべての天下りを廃止する。
11.公務員の海外留学は廃止する。必要なら経験者を雇う。
12.公務員・議員宿舎は自衛隊等を除き廃止する。
13.汚職公務員は最高死刑を適用する。
14.青年海外協力隊の経験者には優先枠を作って採用する。
15.5年に1度評価を行い、1割の人員を削減する。3年後に再チャレンジできる制度も創設する。

           
      河川敷公園 見取り図                 その公園写真
 
 官僚の志

 震災の復興予算の心無い使われかたで、大きな非難が起きました。法的な体裁を整えているので、お役人にとっては心の痛みが無いのでしょう。
昨日に地元の荒川沿いにある国有河川敷の公園に行ってきました。これは今回の大震災の後で工事が始まりその年の秋に完成したものです。盆休みの昨日は駐車場に車3台駐車、自転車2台駐車、見渡して人数を数えると10人位の利用です。復興と被災者に効率的な予算をまわさなければならない当時に、あまり利用されない必要のないこのような公園を工事しておりました。これも予算がついてその年に執行しなければならないので、黙々とやったのでしょう。でも予算とマンパワーの無駄使いです。復興予算に振り替えるべきでした。この程度のことは全国に多くあったのでしょう。
 官僚の明治以来の統治システムを変えなければと思うのはこういうことが止められないからです。当時の政権民主党のイニシアテイブもなかったのでしょうが、しかしこの工事にかかわったお役人にはこの工事を延期するなり、中止する気持ちがわいてこなかったのでしょうか? そう思っても進言したり。提案したりできるシステムが今のお役人にはないのでしょう。負債がとうとう1000兆円を超えた報道がありました。被災地の復興はすすみません。除染利権の発生も報道されています。
 お役人の数を減らすのはもちろんですが、当たり前の人間としての気持ち、この工事をとめられるようなお役人の志とシステムを作らなければなりません。 

 統一球と官僚改革

 プロ野球を見ることがなくなって,随分となります。統一球の問題が露見しました。元駐米アメリカ大使の高級官僚をコミショナーにありがたく頂戴(天下り)したわけですが、物事知らない、責任取らない官僚気質丸出しです。民主党には、第一に官僚の改革を期待しました。しかし何事も成しえず、返って増長させたました。消費税は自民党にやってもらえばいいのです。官僚に吹き込まれてそれを推進し、選挙に敗れて自滅ですね。逆に以前にも増して悪くなったせいでしょう、増税した復興基金の流用など、正常な人間ならやれないはずです。さらに今日復興庁幹部による本音の中傷誹謗ツイートも報道されました。治っていないので、これからも減ることはないですね。破廉恥な行為以外は処罰されることもなく、政策の失敗で多くの人が迷惑を被っても、何も責任を取りまん。多額の税金を使って彼らを養うことに対して、既得権益に守られた官僚システムは変える必要があります。すべての官僚が悪いのではありません。どんな組織にも1-2割の人は体制に流されずに、まっとうな人がいます。
その人々に主導してやってもらうことが必要です。

 外務省のクーデターと官僚のコントロール

 軍事ジャーナリストの神浦元彰さんが、安全保障についての外務省と防衛相の権力の奪い合いで次のように云っておられます。
 ”なぜ安部首相は(集団的自衛権の)解釈の変更を急ぐのかと問われ、「あれは外務省のクーデターで、安部首相はクーデターの道具にされているだけ”
 ”日本の安全保障の権限が防衛省に移っているので、外務省が自衛隊と米軍を一体化させて、日米安保政策を主導する外務相の権限を強めたいだけ”
 ”カンボジアPKOの時に、日本のPKO活動の基本政策をすすめたのが外務省の柳井俊二氏である。柳井氏が外務次官や駐米大使になる前である。これは軍事を知らない柳井氏にとって、外務省の権限を弱めることになるとは思わなかったようだだから、柳井氏は外務省で日本の防衛戦略の権限を再び奪い返すことに現在必死なわけである”(有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)の座長=柳井俊二・元駐米大使)

 消費税の時は菅さんと野田さん、今回は安倍さん、困ったものです。官僚にコントロールされていますね。権限の拡大のみに関心がある官僚たち。 石破さんは軍法会議の論議で、ただただ旧軍の復活を考えていることが分りました。思い出してください、このままだと、アメリカの原潜が衝突して沈没させた”えひめ丸”の事故で、原潜の艦長は軍法会議で審議されることもなく責任を問われませんでした、日本も軍の論理のみが優先する軍の復活になってしまうような気がします。イージス艦あたごの衝突がありましたが、今後はお構いなしになるのでしょうか? 麻生さんのいうように知らぬ間に怖い軍部の復活ですね。自分の国は自分で守る体制を作り、それでもってアングロ諸国と同盟を結ぶべきと考えていますが、その前に官僚の改革が必要です。


 市民警察補助隊

 今日の報道で富山で夫婦2人を殺害容疑の元警部補が不起訴処分になりました。この後できっと検察審査会での議論・審査があると思います。
 香港で社会人がボランテイアで警察の補助をしているテレビを見たことがあります。会社が終わったあと警察の勤務につきます。逮捕権も持っています。試験と資格要件があり、誰でもなれるというものではないようです。香港警察はかって汚職まみれで有名でしたが、今は改善されました。市民の目が入ると自ずと浄化の作用が働くものです。張り切って泥棒を逮捕してくれるよりも、こちらの作用が大事です。
 日本でストーカー被害で警察に行っても、受理が遅れたり、受理してくれなかったりした事をよく聞きます。でもそれ程に警察が忙しいのに、注目される事件では捜査員を大量動員しているのを目にします。民間的な効率の観点がないのではと思いませんか? ハリウッド映画ではパトロールカーに乗って現場に急行したり、速度違反の取り締まりを、大概ひとりでやっていますね。 
 警部と警部補の間には大きな差があるようです。ノンキャリア警察官は簡単には警部になれないらしく、大きな不満が溜まっているのでしょう。警部補の不祥事が多いですね。 警察官の不祥事を乗せているウエブを見たことがありますが、驚くほどです。 市民の目を入れるために、日本でもボランテイアの補助市民警察の制度を採用したらどうでしょうか? 地方検事と保安官を選挙で選ぶ制度も提唱しています。
 今度の震災でテレビで見損ねてしまいましたが、石巻警察だったと思いますが、大活躍をしたということです。そうだと思います。日本の底辺の警察官は見上げたものです。

地方検察官、保安官制度の創設を

 現役警察官による殺人放火、特捜検事による事件など、何か改革をしなければと考えてきました。アメリカの猿まねですが、小選挙区レベルの全国300地域ぐらいの広さで、地方検事や保安官を選挙で選ぶ方法はどうでしょうか? 百年河清を待っている気持ちで、何度上からの通達や自己改革では治ることはないようです。具体論は述べる能力は持ち合わせていませんが、根本的な改革が必要ですね。

 国家試験等

 弁護士の司法試験で合格者の3000人がどうのこうのと報道されております。国家試験はそもそも国が定めた要件を満たしているかどうかを厳格に認定するための試験制度です。需給調整で合格水準を上下させるなどもっての他です。水準を満たす合格者が増えることは誠に国家にとって喜ばしいことです。その後のことは試験ではなく、政策で考えればいいことです。
 小生は海の航海士の免状を持っておりました、現在は未更新で失効中です。この海技試験でも景気に左右されて試験問題の難度が影響していたと感じております。受験生にとっては頑張った結果で水準を満たしているにも関わらず、その年度により合否が違ったのではかわいそうです。海技試験は海の実務の試験であるにも関わらず、単に試験のための問題で、これは学歴を確かめるのが目的でないかと思わせる問題がありました。遠洋航路の航海士にはGPSがなかった時代ですので、天測が必須です。私のように自分で学び学校で航海学を学ばなかった者には試験の天測の問題では、実務が違い、船上で実際を学ばなければなりませんでした。遠洋航路の船長の筆記試験に必ず、岸壁に船を操船して接岸する問題がでます。図に書いて解答するわけですが、これで1万トンの船の操船ができるのでしょうか?。問題はやはりお役人の制度に問題があり。学校を卒業して実務を知らないままに、試験問題を作っているのが、その原因でしょう。
 現在のところ、自動車運転免許試験だけは珍しく需給に関係しない国家試験の姿であると思います。

 




  3.  税制改革
 
  譲渡益の総合課税

 アベノミクスの株価の上昇で個人の8割がもうけているそうです。かってのバブルで株価3倍になったときは8割の個人が損失だったといわれています。今回の上昇は外人のマネーの流入が原因です。日本のマーケットの6-7割が外人に支配されているのが現状です。日本人のためのマーケットではないですね。来年度より株の譲渡益の税金を倍に引き上げるよう改正されます。もうかっている今こそ、不動産や株などすべての譲渡益を一元化して総合課税にする時だと思います。イギリスなどはそうだと聞いています。損失があった時も他の所得と通算することが可能になります。株で億かせいだときは現在の分離で1割の課税ではなく所得税の課税と同じになります。税の公正で簡略なシステムのため、また予算の半分を赤字国債で埋め合わせている今こそこうすべきです。

 個人通関

 通関作業は庶民には馴染みが無いので、乙仲と言われる通関業者を使うことが多いです。郵便で送られてくるものには簡易なものになっています。昨日小生が取り扱っているボートの通関が切れました。4日間かかりました。費用は70万ほどです。消費税を100万ほど支払いましたので、税金をおさめるのに70万かかったということです。
 業者に頼まない個人通関という方法もあります。本人が立ち合い、すべてのことを自分で手配しなければなりませんが、通関費用は非常に安くなります。
 ボートの通関場合は陸揚げが要求され(浮いたままやったこともあり・場所によりけり・理由不明)その費用と保管料が高くなります。アメリカや韓国では輸入してきた船の上で検査してくれる制度があります。この制度を日本がとってくれれば、ボートにとっては莫大な経費節減になります。払う側にとっては税金を納めるための費用ですので、簡易なものを望みます。船の輸送費や通関費用は悪いけど、人を見て決まるような不合理な面があります。
 税関には相談官がいますので、事前に相談されるのが安上がりな方法です。個人でやっても段取りが悪いと割高になることもありますが、良いところは申請当日に検査をしなければならない規則があり保管料は確実に安くなります

  古くからある新しい税

 納税には金納・物納があります。労務提供による納税はすっかり忘れ去られたものになっています。古くは防人、明治になって徴兵などがありました。同じ敗戦国でもドイツの場合は、徴兵制度が存在します。現代日本ではそんなものを話題にあげようものなら、目をむかれて総スカンをくうのが関の山です。この復活を持ち出すのでは、ありません。でも日本の危うさは、もし日本のどこかが攻撃でもされるような事態になったとき、リメンバーパールハーバーではないですが、事前に何もタブー化して検討していなかったがゆえに、徴兵制に一気にいくのではないかと懸念しております。徴兵制に行く前には、軍法会議の問題、軍隊につきもののいじめの問題、軍隊と市民社会の問題など検討しておかねばならないことが多いです。
 バブル崩壊のあと金納では限界が見えて、限られた予算のなかでは、労役による負担を考えた方がよいと思います。それも世代間の公平な負担を前提とします。福祉施設の介護や先に述べた消防団的な郷土防衛隊構想の参加など、議論を尽くして、人生で半年くらいの労役負担が必要ですね。

 マイナンバー、国民背番号、グリーンカード......?

 名称はともかく、現在は各省で用途によりいろんな番号を振って管理しています、統一的に管理するのが効率的で費用も安いのは明白です。やるならパスポートや免許も統合して残さず管理してほしい。
 問題は情報の漏えいで、これは想定内のものとして、最高刑は死刑も含めて厳罰で対処することを同時に決めるべきです。
 確定申告も終わりました。盛んにetaxとテレビで宣伝しておりました。
毎年国税庁のHPより確定申請書を作成して、提出しています。頼みもしないのに、いつのまにか税金申請書類は送ってこなくなりました。費用は大分節約できたでしょう。しかしその作成で印刷画面になるとパソコンで表示されなくなり、進行できません。しかたなく市役所に走って書類をもらいました。奇跡的に続がったサポートでも解決できません。これってお役所にとって最も大切なことではないのですか?徴税に係わることですよ。 ウインドウズ8は昨年の12月に発売されました。2か月はあったはず、ウインドウズ7でもできません。最後に奥にあったビスタのパソコンで可能でした。天下り団体のソフト業者を使っているからでしょうか。ゲームのサポートサービスの対応がこれだと、売れません,倒産しますね。
 今度の番号制もこのことから、相当混乱するのは必定です。でもいつかは番号制度は必要です。グリーンカードというと現在はアメリカの就労ビザのことだと思われております。しかし確か85年代に1兆円余りの予算を使ってコンピューターセンターなども作ったと記憶しております。くれぐれも今回は無駄の無いようにしてください

  ナンバー制度と納税・援助・補助金・支援

  ナンバー制度ができました。どのように運用するかの問題です。両刃の剣とか、何と何は何とかの使いようと言います。
 納税を記録した納税口座(地方税も含む)を国民ひとりひとりにもたせるとか、ナンバー制度を利用して法人・個人の生涯に渡る納税と受けた支援金を記録すべきである。 人生順調にはいかないこともあります。失業手当、障害手当、住宅購入補助金など国を介した援助があるでしょう。でもその収支は記録します。為政者はこんなに、はっきりすることを嫌うかもしれません。払う側も目にみえるので、意識改革になります。 企業・法人・個人の節度のない補助金要請もなくなるでしょう。

   農家の過保護是正

 TPPの交渉参加も決まりました。農家の補助金や保護の話ばかりが聞こえてきます。食糧安全保障を持ち出して、ますます声だかです。これは主要作物の備蓄で対処すればよいことです。
 最大多数の最大幸福の見地からいえば、就労人口も少なく、GDPに占める割合も少ないので、多数の幸福にはつながりません。規制緩和で酒屋・米屋・商店がつぶれましたが、そのままです。

下記の是正処置を望みます。

1.農家とは収入の過半数が農業収入に依存するものと規定する。従い補助金を
 受給できるのは農家のみに。
2.農地の売却は他の転用になる場合は、過去10年間の宅地並み課税をする。
 分家や自己住宅の転用も含む。
3.耕作放棄地は国有地として召し上げる、耕作地の拡大にそれを利用する。

 他の産業や国民とと同じ公正な待遇にするものであり、決しておとしめるものではありません。国際競争に勝てる農家の育ってもらいたいものです。

 老人資産を若い世代に!

 統計的な数字は忘れたけど、預貯金の量は圧倒的に老人世代に
多い。30−40代はあまり貯金をできないし、持っていないようだ。
そこで70歳以上の1000万円を超える預貯金には1年定期の利息
と同じマイナス金利を支払う。同時に1000万円以内で介護・病気・
葬儀関連費用の支払いに限定した利息非課税のマル優貯金を設ける。
相続税の改正も行われるようだが、税金でお役人に分けの
わからない使い方をされるより、これを契機に若い世代へ生前贈与
を促したい。子供も孫も大した預金もない老人のたわごとでしょうか。
生前贈与税の子供1人につき1000万円までは無税にしなければ
機能しませんね。補足します。

  宗教法人の課税

 キャバクラに頭をまるめたお坊さん達の集団が、宗派の会議の後でしょうか、もり髪をしたカワイコちゃんと飲んでいるテレビを見た覚えがあります。今回の震災で日本の仏教界でめざましい援助があったようにはみえませんでした。避難所になったお寺はあったようですが。日常でも門を閉ざして入りずらい雰囲気をかもしだしています。江戸時代のお寺は駆け込み寺とか寺子屋とかもっと庶民の生活に密着していたように思います。字を考えるだけで数百万の戒名、葬式、お墓代など葬儀業になったように思います。宗教本来の業務をうしなったのでしょうか。日本は宗教のくびきから離れた珍しい国です。弾圧することもありません。
民主党は目立って宗教界から援助を受けていなかったので、改革のチャンスはありました。できませんでした。それは宗教法人に企業並みの課税をすることです。普通にするだけです。日本には優遇している余裕はありません。でも自公政権が続くので、しばらくは改革できそうもないです。法人税を下げるときがチャンスなんですがね

 

4.  福祉改革

 共稼ぎ支援を中心に!

 共稼ぎ支援は結局のところ。子育て支援です。支援の最初は共稼ぎ支援だと思います。正社員と非正規の社員の年収比較の統計によると、非正規は25歳を超えると月に20万になりますが、50歳になっても同じです。非正規雇用5年継続で更新がいらなくなる雇用に移行する制度が始まるようです。改革されても、その後正社員になるのは容易ではないのが、現実でしょう。社会の基本単位を非正規社員の共稼ぎで年収500万を基礎にして、子育てして持家をもち、親の介護をして、年金を受給して、老後を普通に暮らせるような社会政策を実施していただきたい。横浜市が待機児童ゼロを達成したようですが、やれるところはできるのですね。非正規の成人男女が安心して夢をもって暮らせる政策をしてください。社会の中間層が健全な社会は良い社会です。少子化の問題も改善するでしょう。

 介護特区構想

1. リゾートアイランド介護特区構想 

 夕方に送迎の車でデイサービスを利用している方々でしょう、ずいぶんと見かけます。
もうちょっとでお世話になる年齢ですが、少ない年金から介護保険料を引かれるように
なってくると、無駄使いしないで本当に必要な人に利用してほしいと思うばかりです。
 民主党の7万円だったか?基本年金構想はつぶれましたが、これから現在の国民年金の
支給額を上げていくのは容易なことではありません。まあへたすると70歳から支給開始になるように思います。
 年金の効率よい使い方を求めてタイやマレーシアに移住する話題もずいぶんと目にします。頭の中が日本人のままで、外国で暮らすのに適応できる人も少ないでしょう。そこで
日本の温かい島で、現地の給料から比べれば高く、日本の介護の給料からすれば安い外国人に日本の法律を緩和して働いてもらいます。住居は亡くなるまでの使用権に限定した介護に適した住居を国が用意します。利用料は国民年金でまかない、住居の利用料だけ数百万用意すればよいようにすれば安心できます。 特区だから多少の不便はしかたないですね。
 この島には格安航空が内外から利用できる空港は必須になります。空港でのパスポート管理も必要でしょう。家族も安く気楽に見舞いに来ることができますね。

2. 刑務所介護特区構想

 日本の工場が海外移転していく中で、刑務所の作業も良い作業が見つけにくいと聞いています。再犯が増えています、老人になるとわざと軽い犯罪で舞い戻る人も多いといいます。慣れた人にはある意味で暮らしやすいのでしょうか。老人にはなおさらなんでしょう。
 突飛なようですが、刑務所に介護施設を併設して、寝たきりになった人の介護を刑務所作業の一部としてに従事させたらどうでしょうか。事犯の軽重があって死刑囚にやってもらうこともできないでしょうが、希望してふさわしい人に介護してもらうことになります。その経験で介護の2級もとれるし、介護により考え方が変わって改心する人もでるでしょう。外でもあることですが、介護まつわる何かから犯罪が起きるかもしれません。介護をうける人も希望者となりますね。しかし寝たきりになっても国民年金レベルでまかなえます。 

 ついでにもう一つ、ホームレスの人たちがボランテイアの人たちから週に何日か食事のサービスを受けている報道をご覧になったとことがあると思います。不思議に思いませんか、刑務所では犯罪を犯したにもかかわらず、医療・衣服・食事が下のレベルですが満たされています。憲法での最低限度の保証というのなら、犯罪も犯していないホームレスの人々は刑務所の門前で同じ待遇を受ける権利があるのではないでしょうか。併設の介護施設の他に給食施設も必要ではないでしょうか。
 
                                            
                                                  国保税の計算

 国民健康保険税 最大の不公平とは?

 国保は保険料だとみんな考えていますが税金なのです。今日過誤納付金通知書を持って還付金24200円を受け取ってきました。いつの間にか年金より差し引かれるようになり、引くことばかりが先行し無駄な事務をしています。所得は確定申告で3月には決まっているのに何なんでしょうね。
 最近の報道で高所得の老人から少し負担を増やすように政府は考えているようです。国民は気が付いていないようですが、この保険税の最大の公正さを欠くところは、税金の限度額を設け、高所得者の負担を減少させていることです。住んでいる自治体の計算書によりますと所得割については6.2%の税金で限度額が最高50万円です。従い800万の所得で49.6万になりますので、それ以上の所得層には最大50万円でOKです。所得が高いほどお得な税制です。逆に33万円の基礎控除があるので国民年金年80万の人は80-33=47x0.062=2.9万円の税金です。他に資産割・均等割・所帯割が加算されます。1人でも合計52000円になります。まだ他に支援分と介護分が加算されます。これにも限度額が設定され、それぞれ13万と10万です。生活保護になりますと、とたんにゼロになりますから、低い年金で自活している庶民には不公正な税金(保険料)です。まずやるべきことはこの限度を無くすことです。住んでいるところで2-3倍の地域差があると聞きます。国保は県単位で統合して同じ税金システムを使うことです。資産割では土地の固定資産税を基準にして保険税を払うのですが、かっては同額を加算されていました、今日もらってきた計算書では30.5%に減額になっています。今までは固定資産税のダブル支払いでした。これも場所によりバラバラに適用です。会社を退職しないと国保にならないので、関心が低いのでしょう。

  生活保護

 年金をまじめに納めて、受給している人より、生活保護の人のほうが金額が高く、医療費がタダというのもおかしなことと思います。自民党は少し是正する処置をするようです。住宅も供給過剰ですので、安く早く見つかる状況です。

 下記のように改めたらどうでしょう。

1. 予算はすべて国費で処置する。
2. 実務は地方で対処する。
3. 支給金額は国民年金の6万円相当を限度とする。
4. 医療費は無料より、1割の負担とする。長期高額なものは別に対処する。
5. 住居は現物供与として、金額も3万円を限度とする。
6. 受給開始まで3か月の猶予をして、その期間に精査をする。扶養は親子のみに限定する。
7 各県にシェルターハウスを設置し、誰でも理由の如何をとわず、3か月間は食糧と居室のみ受給できる。
8. 健常な人には午前中に週に3-4日のボランテイアに従事してもらう。
9. 再チャレンジしてもらうためのコンサルテイングや援助処置をする。
10. 精神的なケアも重視する。

 最低限のセーフテイネット
 
空き缶のデポジット
 空き缶やペットボトルに5円程度のデポジットを支払い、お店に返却すると、払い戻しする制度の創設です。リサイクルのさらなる効率化が目的ではありません。今でもゴミ出しでラベルとフタをはずしてペットボトルは分別しています。少し景気が上向いてきた気分ですので、派遣切りで大騒ぎをした頃を忘れかけています。中国のバブル崩壊でまたやってくるかもしれません。個人の事情により生活保護の制度を受けないで頑張っている人もいます。家なき子でも自活して最低限度の生活をしていけるようアシストする制度です。この理由を前面にだすと、返って反発する人もでてくるかもしれません。環境問題でやるんだといったほうがいいのでしょう。子供が大量にもってきて返金をうけるのは、制限すべきでしょうね。

シェルターハウス
 県に一つ程度のシェルターハウスを作ることを提唱しています。3か月はいかなる理由でも食事と居室を提供される設備です。餓死する人も時々ニュースになります。最低限の歯止め施設です。
 これには公務員宿舎を廃止して充てたらどうでしょう。現況では給料が3割程度民間より高いと思われます。自衛隊の隊員宿舎でもないかぎり、単なる給与補助なら必要ないですね。貸室は借りて市場で困ることはないです。年金で大量の保養施設を作って、それをメチャ安で払い下げたことがありました。閉鎖したホテル・保養所・公団の空き部屋とか利用できるものはたくさんあります。

気持ちに余裕のできつつある今こそこれらのことを普及して設置しておくべきです。

  借地借家法の改正

 自宅の築24年になる古屋2階をワンルーム5室にして貸している、零細大家です。昨日などは生活保護の人はどうか?と不動産屋から問い合わせがありました。まんが喫茶に寝泊りするなら、こちらの家賃のほうが安いくらいですから。 
 家賃が下がると伴に昨年からトラブル続きです。連帯保証人と裁判沙汰になったり、先月は隣室との騒音トラブル等で引っ越し代をこちらが負担して退室していただきました。そのために支払われた半年分の家賃は対策で消えてしまいました。なんのために入居してもらったのかわかりません。法律で入居者の生活居住権が手厚く保護されています。今回はこれで解決できましたが、こじれたら多大な時間と費用を要します。借家法は戦時立法で兵士の残された家族を保護するために立法されたと聞いています。
 現在は土地持ちの農家の方の投資として、長期間の家賃保証(?)で過剰なアパートが建てられてきた関係で、供給過剰になっております。さがせば直ぐに見つかる状況です。敷金のみで入居できます。家賃の滞納やトラブルのある入居者まで、保護する必要はないです。大家と借主がイーブンな関係の法改正をのぞみます。公的住宅は現在のままで、民間のものを改正するのも一案かと思います。居住権は大事なことですが、民間に肩代わりさせるのではなく、公的なもので保護すべきものです。経済状況も時代も変わったのですから、法律を改正してください。

 少額訴訟と和解

 老人になりましたが、人生で庶民が原告・被告になるケースは稀でしょう。昨年に少額訴訟の原告になり1年ほど経ちました。その制度では損害賠償の60万円までは1回の審理で終えます。原被告は丸いテーブルに囲んで座り裁判官も私服です。小生の場合は被告が少額訴訟を拒否し簡易裁判に移りました、裁判官も法服に着替えて審理が始まります。2回の審理を経て3万円の和解で結審しました。
 また裁判を援助する法テラスという組織もあります。困っている人には弁護士の60分で5千円の相談費用も支払ってもらえます。小生は3人の弁護士に相談しましたが、良かったり適切でなかったアドバイスもあり、いろいろでした。裁判は証拠を立てて審理するのですが、シロートが有効と思えるものを出すのは難しいですね。ネットで今はいろいろ調べられますが、どれほど有効なのかは分りません。医師の診断書、内容証明の手紙、見積書などは有効だと感じました。
 問題点は少額で和解しても、うちの被告では今だに利息5%分しか払ってきません。庶民は裁判で和解したら払うものだと思い込みますが、世の中には強制執行かけてもその費用のが高いのを知っていて、不誠実な態度をとる人もいるようです。国会議員をしている弁護士さんにその話をすると、それは裁判官の怠慢なのでだそうです。少額なのでその場で被告に支払らわせる処置をとるのだそうです。いくつになっても学ぶことが多いですね。


 

 5.  外交・安全保障

  西ドイツの予備役と冷戦の終結

 ソ連の空母ミンスクが1979年に日本海にやってくるので、盛んに当時のマスコミが北海道が危ないと大騒ぎしていたのが、想いだされます。ミンスクも後で分りましたが、機関に致命的な修理が必要で、無理を重ねて日本海にきたようでした。
 日本では西ドイツの予備役のことはあまりよく知られていません。なぜ日本と違って、西ドイツでは徴兵制をとっていたのかも知られていません。西ドイツでは敗戦以後も圧倒的なソ連の通常戦力と対峙していました。NATO軍の戦力では、それに対して不足で、戦術核の使用で対抗することになります。ドイツはこと起こったときは、自国の領土で核戦争の戦場になる、厳しい状況です。それゆえドイツは通常戦力の増大の路線をとりました。ドイツの再軍備の制約で12個師団に限定されていたので、予備役の創設をします。正規軍34万人をしのぐ予備役59万人の大兵力を編成しました。徐々にそれを第1線部隊に準ずる装備に拡充してます。編成改革を重ねていくことにより34万人から100万人に増大させます。それで防衛線をライン川からエルベ川に押しやることができました。自国の領土での核戦争は遠のきます。1970年代末ではエルベ川をはさんで東西均衡した兵力になりました。1987年に至ってゴルバチョフは攻勢戦略を取り下げパワーバランスの逆転し冷戦が終結します。 
 現在の日本はミンスクの時代よりも、もっと脅威が高まっております。ソ連の太平洋艦隊はマスコミが騒ぐほど、たいしたことありませんでしたが、最近の中国の海軍の増強ぶりは目立っております。中国の空母はミンスクと同じですが。注意しなければならないのは、自分が合理的に判断をするから、相手もそうするとは限りません。日本もパワーバランスをとっておく処置が必要でしょう。

                                  
                               樋口中将    占守島  赤点 カムチャッカ南  
 ソ連の北海道分断を救った人々

 今から68年前の1945年8月22日に北方軍は武装解除することになりました。終戦後にソ連は千島と北海道の北半分を要求して日本に侵攻した。北方軍司令官の樋口季一朗の命令により、終戦以降にもかかわらず反撃を命じた。その命により占守島では上陸してきたソ連軍を断固として痛撃しました。それで侵攻を遅らせることができた。幸いにもアメリカがソ連の北海道の領有を認めなかったので、北海道は分断されずに済みました。 日本軍はどこでもやっていた終戦後の速やかな武装解除に応じて、みすみすソ連の進駐占領を許していたら、それが既成事実化してしまい、アメリカは北海道のソ連領有を押し切られていたでしょう。誠に戦後でも戦ってくれた軍人の方に感謝せずにはいられません。名も残さないで血を流して守ってくれた下級兵士の人々がいたのです。
 他にも樋口季一朗さんはキスカ島の奇跡の撤退作戦を進言し成功させました。あのリトアニアでユダヤ人にパスポートを発行した杉浦千畝さんの2年前に、オトポール事件と言われるユダヤ人救出に尽力しました。すべて彼の個人的な決断です。彼がそこにいなかったらどうなっていたかわかりません。ソ連が彼を戦犯として差し出せとの要求も、感謝されたユダヤ人の力で抑えました。
 樋口さんは淡路島の廻船問屋の出身の人で、奇しくも司馬さんの”菜の花の沖””の高田屋嘉兵衛と同じ出です。日本のために北海道のために後押しがあったのかもしれませんね。歴史の巡り会わせの不思議さを感じます。

 武器輸出の解禁

安倍政権が武器輸出の全面的な見直しを考えているようです。日本の国産の武器は海外の2-3倍は当たり前になっており、高価なので肝心な数を揃えられません。国産の目的はいざ戦争になった時に備えて、最低限の製造と開発のインフラを維持していくためです。それでいつものようにメーカーへの天下り問題も起きてますが。もっと大事で困ることは、軍と企業との癒着依存体質で、生産と販売・消費のため戦争を時々欲するようになることです。日本の建設業と公共事業の関係で、不必要な工事をいつも欲しがって止められない事実と同じです。武器輸出解禁の初めは企業も潤い良い関係ができますが、その後は蟻地獄へはまることになります。この政策は世界で稀有な誇れる平和政策です。憲法9条とセットである重要なものです。しかし法律で決まった確固とした体制ではないようです。政府答弁で明文化されているだけです。この際に議論して法制化するべきでしょう。安倍さんが戦後の見直しで、武器輸出の解禁をやりたいのなら、今でも例外はその都度設けてやっています。現状を変える必要はありません。紛争地に日本が割って入り仲介の労をとるようなときには、この原則こそが唯一の武器となるでしょう。平和に貢献できます。
 今回見直さなければならないのは、汎用武器も高価な国産で製造しています。それを輸入で安いもので数を揃えることです。最新の第1戦の武器の製造と開発に資源を集中をさせればいいでしょう。製造会社も最低限の維持は必要ですので、汎用武器の輸入業務をさせればいいと思います。
安倍さんの動向に注意しておきましょう。9条を守れと言っている人がこれに関心がないとは言わせません。

                        
                            空母型 護衛艦 いずも
 護衛艦”いずも”進水

 艦隊運用を前提とする、”いずも”が進水し艤装工事にかかりました。旧軍の空母のサイズと比較します。

         全長(M)    全幅(M)       搭載機数 
いずも      248       38         ヘリ 14機
加賀       248       32            75機
飛龍       227       22            59機
ヨークタウン   246       25            87機

要目を比較して見れば一目瞭然のようにりっぱな空母としてのサイズを持っています。スキージャンプ台を取り付けて改造し、F35Eを載せれば立派な空母になります。集団的自衛権の見直しで、シーレーンの安全確保できるよう検討している発言もあるので、ペルシャ湾や東シナ海での運用もあるでしょう。
かって戦車を特車と言っていました。主力戦闘機から爆撃装置をはずして改悪したり、軍艦に護衛専用の艦種が存在しないのにもかかわらず護衛艦と今でも称しております。このような欺瞞はこの際になくしましょう。特に軍艦は前の大戦でもそうであったように、建造に時間がかかり、相手とのバランスを維持して抑止力としなければなりません。従いどのような戦略を描いて建造計画を立てているのかに関心をもたねばなりません。今はこのあたりに政治がどのようにタッチしていのるか見えません。これが懸念です。おまかせで自衛隊に任せていると、旧海軍のようにアメリカを仮想的として壮大な建艦計画で莫大な予算を使った関係で、いざとなって戦えませんと言えずに戦争突入です。

 注) 加賀は赤城と共にハワイ攻撃のときの主力空母の1隻
    飛龍はミッドウエイ海戦で沈没
    ヨークタウンは米の正規空母、ミッドウエイで飛龍の攻撃で撃破

 兵器の安全と基地
 
 沖縄で米軍ヘリ(HH60)事故がありました。ブラックホークを救難用に改造したヘリです。任務により事故率は代わり、このヘリのように敵地で乗員を救助する厳しい任務やその訓練では事故率が上がります。この乗務員の練度が高かったようですが事故が起きました。市街地でなくて良かったです。 今回のヘリはオスプレイに比べれば事故率ははるかに低いと思います。兵器は常に最新で高性能を追及するものであり、民用品に比べれば、事故率も高いのが常識です。開発されたばかりのものなら尚更です。オスプレイの普天間配備で問題になっているのは、オスプレイの問題より、市街地のど真ん中に航空基地があるということです。オスプレイでなくても今回のようにヘリ事故はあります。兵器は事故が起きるものとして、自衛隊も米軍も日本にある基地を見直す必要があります。

 安保条約の関係で日本を守ってもらうために、基地を差し出しています。日本側にはアメリカを守らなくていい条約です。基地の中は治外法権ですので日本は立ち入れません。事故原因も知らされず、日本は調べることもできない。同盟条約を見直さない限りこれらの問題は解決できません。それらの負担の多くを沖縄の基地がしています。沖縄に偏重している問題は日本の問題ですね。憲法も含めて双務的な同盟にして、基本的なことからの見直しの時期にきているといえましょう。

  郷土防衛隊構想

 近頃厄介な隣人を抱える事態となりました。西ドイツでは冷戦のときに、圧倒的な通常兵力不足を補うため、100万人の予備役を郷土防衛隊として編成した。それでワルシャワ条約機構軍と兵力の均衡状態を作り、冷戦の終結に貢献した歴史があります。日本にも予備役の制度があり、今回の震災で自衛隊史上で初めて招集され、災害復興に貢献しました。
 郷土防衛隊とは島国ゆえに、軍事的には敵の上陸作戦の阻止補助部隊として運用する。先の大戦でもエアーカバーのない軍艦は機能しないと分りました。フォークランド戦争でエグゾゼ1発で英駆逐艦が轟沈したことを、思い出してください。空軍の充実が最も大事なことです。しかし最新のステルス戦闘機は1機200-250億とも言われています。これを揃えるには莫大な予算が必要です。以前にもここで述べましたが、汎用の対艦ミサイルを開発または購入する。予算的には1隻1000億円といわれる自衛艦の建造を中止して、これの装備費用にあてます。人員は消防団組織の自衛隊版で、ボランテイアにより人員が構成されます。山影の見えないところから、目標にミサイルを撃てば直ちに退避する部隊です。3日程の短期講習でできるようにする。緊急時以外は通常の仕事をしています。手持ちのパソコン、漁船のレーダー、携帯発電機、農家のトラクター、自家用の4WD車など手元にあるものでこのシステムを構成する。従い人員は年金待ちの60代でも可能です。1個分隊10名で4発装備したユニットを操作する。開発費用も含めて1000発以上は装備できるはずです。日本中をハリネズミのように配置すれば、相当な抑止力として機能します。既存の12式の対艦ミサイルは性能的にも優れていますが、数をそろえるのには時間と費用がかかります。以上は老人部隊ですが、35-40才ぐらいのミドルで、派遣ばかりなので将来の見えない人々が存在します。この中で希望者には1年の任期で、午前中はこの年代の体力にふさわしい訓練、午後はこれからの人生のためのキャリア講習をします。この予備自衛官制度を創設してはどうでしょうか。老人部隊よりはまともな予備になるでしょう。この訓練を終了したときの正社員雇用を義務とする制度も必要です。
スイスの平和は各家庭にある小銃や機関銃により担保されています。日本も郷土防衛隊により抑止力として機能させましょう。オタクの妄想かな?

 朝鮮問題

 日本にとって望ましい朝鮮問題の解決とは何でしょう? 最悪の結果とは、南がドイツのように再統一して、その後に中国と同盟を組むことです。歴史的にも儒教の国で、長らく中国を宗主国としてきました。大いにありうることです。
 明治以来の日本の外交政策で朝鮮にからんで日清・日露の戦争をしてきました。地政学的に半島が敵対勢力の勢力圏になるのを必死で避けてきました。日本にとっては北と南の勢力が存在したほうが都合がいいのです。そこで北が原爆やミサイルや生物化学兵器を放棄して、現在の中国の改革開放政策をとってくれるのが、日本にとってのベストです。
今回の問題でもそこに落ち着く可能性はないわけではありませんね

オリンピック招致と北朝鮮外交 

真偽は明らかでないのですが、今回の招致の投票で北朝鮮と関係国の票が3-4票あったと1部の報道があります。事実なら、さすが北朝鮮外交です。(ここで日本の外務省に北朝鮮の外交顧問を雇うべしと述べたことがあります。)日本の外務省も見習うべき。韓国の今回の行動をみると、どちらが友好国なのかと思いますね。
 明治以来の外交で地政学的に半島国の朝鮮が他国の支配になることを防ぐために心血を注いできました。征韓論・日清戦争・日露戦争・朝鮮併合などこれを巡って歴史は展開してきました。
 英国とフランスとの距離と韓国と九州の距離はそんなに大きく違いません。先の大戦でイギリスはドイツの英国侵攻をさせませんでした。後知恵かもしれませんが、対馬の防備を固めて海軍・空軍を充実させれば
日本の過去の防備はできたように思います。
 ひょっとすると中国と韓国の同盟があるのかと思わせるような今の情勢です。最悪のシナリオです。日本も今回の招致の動きを利用して、5人でも10人でも拉致被害者の帰還と日本の古米での食糧援助を交渉したらどうでしょう。北朝鮮カードで韓国をけん制する必要があります。もちろん本音は隠して人道援助を前面にだすべきです。中国も韓国も反日教育をすすめていますので、解決には時間がかかります。仲良くする必要はありません。ケンカしないように末永くお付き合いしておけばいいのです。北朝鮮の存在

 「琉球は中国領土」 

 共産党系香港紙が主張。 いよいよ言ってきましたね。
韓国もうかうかしていると、同様の主張をされます。現在の日本に過去の反省もなく、韓国に何かをしようとしている、兆候はありません。過去の歴史の教訓を忘れて、覇権にはしっている国があります。もちろん日本ではありません。韓国の通貨危機のときの日本の協力も忘れて、自国の問題を靖国にすり替えることばかり言っていると、大変なことになります。 
 でも日本は靖国とは別に並立して無宗教の国に殉じた人のための国営墓地を作る必要があります。
沖縄の基地の問題は考えなければ、なりません。日本の主権回復の日は沖縄復帰の日です。間違った対応をしていると、沖縄の人心が離れて、沖縄が独立して中国との同盟を締結などということが起こりかねません。自国の安全保障、同盟、基地、沖縄の問題など山積です。

 現代のトルデシリャス条約

 トルデシジャス条約は、1494年6月7日にスペインとポルトガルの間で結ばれた条約です。カーボベルデ諸島の西で線を引いて、両国で植民地を分け合う条約です。
 2007年に太平洋軍司令官が中国軍の幹部より、太平洋を2つに割るハワイから東半分をアメリカが、西半分を中国が支配する分割案を打診された。今年の6月に米中首脳会談では習近平主席は”太平洋には米中という2つの大国を納めるに足る十分な空間が存在する”と再び分割を迫った。まさに現代のトルデシリャス条約ですね。
 先の大戦では、ソ連や中国の外交に完全に日本は負けました。ソ連は日ソ中立条約で東西の2正面作戦を回避し、アメリカには日本に対して工作しての開戦させた。またソ連はドイツのみと戦い勝利を得る。蒋介石は兆円にも及ぶ援助を自分の懐にいれながら、アメリカの世論を自国に有利に導くの成功します。毛沢東は蒋介石と合作して抗日をすすめた。毛沢東は日本の敗戦まで戦力を温存し、戦後は蒋介石のみと戦い勝利した。 日本はことごとく外交で敗北しましたね。これからは米中で分け合うような条約の阻止に全力をそそがなければなりません。そうでなければ中国に併呑されてしまいます。
                                            
                                        
                                        トルデシリャス条約

 日中外交の3つの密約

大前研一さんが3つの密約について述べています。
 1.尖閣列島棚上げ
  先ごろ野中元官房長官が生き証人として発言しました。
 2.戦後賠償
  表面上は中国は請求を放棄したが、ODAにおいて供与する。だから中国は感謝しない。
 3.A級戦犯問題
  日中とも軍部独裁の被害者である。

 自民党外交は文書として存在せず、時々の指導者が密約ベースで外交関係を築いてきた。一部の限られた政治家のみが知っていた。外務省が外交の継続性を担保する行動を怠ってきた。
政権交代が起こってもそれが引き継がれてきていないので、密約を侵すことをすると中国が大騒ぎする。
尖閣や靖国の問題でもめるわけですね

  同盟

 同盟について思うことがあります。現在は日米同盟で日本はアメリカを守らなくていいけど、そのかわり基地を提供するのが基本です。振り返って、ベトナム戦争では基地のみサポート、湾岸戦争ではお金だけを出す、イラク戦争のときはサマワに自衛隊をだしました。
 日英同盟では第1次世界大戦のとき地中海へ駆逐艦を派遣、青島と南洋諸島へ軍を派遣した。しかし強く望まれた戦艦の貸与と欧州への地上軍の派遣はことわりました。これで結果的に日英同盟は解消されることになり、その後の歴史に大きな悲劇を招いた原因のように思います。個人的な友人同士の間でも加勢してくれたのに、立場が変わって時に、こちらは手をこまねいて見ているだけでは友人とはいえません。古くは徳川家康が信長の要求で正室と長男を殺す羽目になりました。戦国時代とはいえ同盟は苦しいもの、自分の立場のみ主張していては成り立ちません。同盟国が起こした間違った戦争でも、おつきあいしなければ同盟は成り立ちません。イヤなら解消するのみです。
 日米同盟は敗戦後の属国状態で成立した同盟です。だから片務的な同盟になっています。しかし核ミサイルを日本に照準を合わせている国が存在するのです。そこと島の領有権の争いをしています。基本に戻り、自分の国は自分で守れる体制を作って対等な同盟にする必要があります。そうでないと頼りにしている核のカサは本当に機能するのでしょうか?

                                             
                                          枝野幸男 国会議員
 枝野幸男さんの憲法9条の条文

左右から叩かれるとご本人も言ってます。まだ民主党の方針に決定はしてないようですがタタキ台ができました。議論がすすめばいいですね。
 自民党オタク幹事長の本音はただただ旧軍の復活で、そこに現代から見た反省も改革もありません。絶対平和の方々は先に核の先制攻撃を受けても耐えることができるのでしょうか?現状を変える議論がすすむことを願います。


 【現行部分】

 1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 【追加条項】

 9条の2

 1項 我が国に対して急迫不正の武力攻撃がなされ、これを排除するために他に適当な手段がない場合においては、必要最小限の範囲内で、我が国単独で、あるいは国際法規に基づき我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を守るために行動する他国と共同して、自衛権を行使することができる。

 2項 国際法規に基づき我が国の安全を守るために行動している他国の部隊に対して、急迫不正の武力攻撃がなされ、これを排除するために他に適当な手段がなく、かつ、我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全に重大かつ明白な影響を及ぼす場合においては、必要最小限の範囲内で、当該他国と共同して、自衛権を行使することができる。

 3項 内閣総理大臣は、前二項の自衛権に基づく実力行使のための組織の最高指揮官として、これを統括する。

 4項 前項の組織の活動については、事前に、又は特に緊急を要する場合には事後直ちに、国会の承認を得なければならない。

 9条の3

 1項 我が国が加盟する普遍的国際機関(現状では国連のこと)によって実施され又は要請される国際的な平和及び安全の維持に必要な活動については、その正当かつ明確な意思決定に従い、かつ、国際法規に基づいて行われる場合に限り、これに参加し又は協力することができる。

 2項 前項の規定により、我が国が加盟する普遍的国際機関の要請を受けて国際的な平和及び安全の維持に必要な活動に協力する場合においては、その活動に対して急迫不正の武力攻撃がなされたときに限り、前条第一項及び第二項の規定の例により、その武力攻撃を排除するため必要最小限の自衛措置をとることができる。

 3項 第一項の活動への参加及び協力を実施するための組織については、前条第三項及び第四項の例による。


          
マンネルハイム将軍・大統領              フィンランド兵

ソフィン戦争 隣国が大国である小国の運命
 
7月末に練習艦”かしま”がフィンランドを訪問した投稿動画を見ました。礼砲21発の最高待遇で迎えられました。館内見学も好評の様子が見てうかがわれます。 
 フィンランドでは東郷ビールが有名です。日露戦争後にフィンランド独立に日本の勝利が影響した事実として、ビールは採りあげられます。しかし1970年に海軍総督シリーズの中の一人として発売されました。日露戦争で戦ったロシアのマカロフ提督もその中にありますので、東郷だけのビールではありません。フィンランド独立後に記念して発売された東郷ビールという事実はないようです。

 フィンランドは第2次大戦のころにソ連と二度戦争をしました。独ソ不可侵条約で勝手にフィンランドとバルト3国はソ連圏内と決められました。それでソ連はフィンランドにレニングラード防衛のためと称して領土割譲要求をする。それを拒否してソ連と1度目の”冬戦争”になった。フィンランド軍は予備役も含めて26万人、ソ連は60万人で戦車と飛行機は30倍の差がある戦力でした。雪中の奇跡といわれるほど予想外に大善戦したけれど、フィンランドは不利な条件で停戦講和した。独立は守ることができました。その戦争でのソ連の大損害はスターリンの大粛清のせいで軍の幹部の大部分をなくしていたのが原因と言われています。停戦から1年ほどして、独ソ開戦になり今度はフィンランドは枢軸側に属し2回目の”継続戦争”を戦います。一時は領土回復をなすがソ連にまた押し戻される、なんとか侵攻をくい止め膠着状態になる。フィンランドは戦況がドイツの形勢不利と判断して、分離講和を計り不利な講和条件をのんで休戦協定に調印した。”継続戦争”では”冬戦争”以上の犠牲をフィンランドは払った。ソ連はフィンランド軍の3倍以上の損害をうけた。困難な状況でもなんとかフィンランド独立を維持しました。戦後はソ連従属外交をして、フィンランド化と悪い意味でいわれていた時期がありました。でも今はどうでしょう、GNPは高く、ちょっとノキアは元気がないですが、学力テストの成績で世界一です。

 隣国は選べないといいますが、厄介なお隣さんは大変です。フィンランドに比べてバルト3国は独ソ不可侵条約後に無血でソ連に併合され、独ソ開戦とともにドイツに占領されて、再びソ連に占領されました。戦後もスターリン体制の中で多くの犠牲者をだし、抵抗したフィンランドよりも多数の国民の犠牲者がでました。冷戦の終わるまでバルト3国は独立できませんでした。大国の隣の小国の対応も難しいものがあります。さて中韓の隣人を持つ日本はどうでしょうか?

  外務省改革

統一球で問題になったコミショナーは元駐米大使でした。さぞかし高級ワインばかり飲んでいて、その位置に座っていただけだと思わせます。
 アメリカ追随外交のみで、自由な責任ある判断をその都度してこなかったので、人材が育ってこなかったのでしょう。通信が高度に発達した現在では、現地判断で対処するケースはまれでしょう。(盗聴されないようにしてください)  大使館の数の半減を提案いたします。小さい国は領事館に格下げするか、数か国の兼任大使でできます。領事がいる事務所でじゅうぶんです。いまだに明治以来の外地勤務3倍の給料をもらっているのでしょうか?ペルー人質事件でも明らかになりましたが、大きな予算でパーテイをやっているのですね。
 常任理事国入りに見事に失敗しましたが、国連分担金は常任理事国以下の分担金に落とす必要がありますね。国連の原語は連合国の意味で、外務省が意図的に誤訳したものです。この意味と役割を変える気がないのなら、拒否権をもつ国が主導して負担してもらいましょう。お人よし外交とはおさらばです。
 人事で課長以上のポスとの半分を他省庁のその同じ位置の人と人事交流を実施して、新鮮な血液をいれてよどみをなくしましょう。財政の問題で節減して人事を変えても今の外務省の役割は下がることはないです。無くすわけにもいかないので、ドラステイックな改革が必要です。

ミャンマー援助

安倍首相がミャンマーに行っています。今日の報道で5000億円の借金をチャラにして1000億円の援助をするようです。1000兆円の借金がある日本でこんなに大判振る舞いができるのでしょうか?国会の審議もなく、5000億円もの大金を決めることが正当なことと思われません。法的にはどうなっているのでしょう。
 拉致被害者2人が帰ってくるのどうのという報道がありますが、前回の5人のときは1兆円(?)定かではありませんが、支払ったという話があります。小出しに拉致被害者を返されて一体いくら支払うことになるのでしょう。身代金の支払いとはいわず、何らかの賠償とか援助と言って支払うのでしょう。
 500年間のインドネシアを植民地にしてきたオランダは賠償をしたのかと、オランダ人に聞いたことがあります。その人は賠償してはいないとの返事でした。浅学な小生ですが、イギリスが植民地賠償をしたということを余り耳にしていません。 
 ミャンマーの場合は今まで影響力を行使していた、中国を排除する外交目的もあるのでしょうが、援助・支援・協力等どのような名目でも一定以上の金額を出す場合には国会議決が必要な整備が急がれます。

 アフリカ支援の懸念

横浜でアフリカ開発会議が来月開かれます。ミャンマーの大判振る舞いが決まったので、アフリカにも盛大なお土産を用意しているのかと、懸念しております。アフリカの現状に問題があるとすれば、根本原因を作ったのは、それを植民地にした西欧諸国です。日本は指1本汚しておりません。ヒューマニズムも大切かもしれませんが、西欧諸国を差し置いて日本が乗り出したとすれば、お人よしにもほどがあるというべきでしょう。中国の進出がすさまじいと聞きますが、資源を求めての中国の国益にかなったものです。日本は西欧米・中国の次の3番目でいいのです。かわいそうで援助するのは少額で、必ずアフリカに関してはコスパでしっかりと計算した援助にすべきです。外交がオソマツすぎるので、北朝鮮から外交顧問を迎えたいほどです。外務省の改革が必要です。
 

 おおすみ  緊急援助隊の主力艦

  緊急援助隊拡大構想

下記は年は失念していましたが、記述により1999年だと思います。今は亡き高岸さん、80を越えても元気な大幡さんと小生の服部の3人で当時の県内の選挙区の3人(今は知事、元政権中枢の議員、元公明の議員)と小渕首相に提言したものです。その後スマトラ大地震、トルコ大地震、三陸福島原発大地震などが置きました。私達の能力の非力さゆえ、今度の地震にも何の役にたちませんでした。さぞ大活躍できたのにと残念に思うのみです。まだ東海南海地震も予想されていますので、設立されれば役立つことはあると思います。

提言 ;緊急援助隊拡大構想;     大幡  高岸  服部

冷戦が終って,民族間の紛争がパンドラの箱をひっくり返したように起きている.今年(注;1999年頃)に入ってコソボ・東チモ−ル紛争,トルコ・台湾の大地震などによる難民や災害が続発している.
私達は,憲法第9条を都合の良いように解釈して内容を変えるのではなく,小学生にも分かる文章にして,自衛隊は軍隊として認め,集団的自衛権もはっきりと,認めるように改正すべきだと思う.
しかし,そのようになるまで議論もつくさなければならない,時間もかかると思う.ただ待っているわけにはいかない,今すぐにも我が国で出来ることとして,近隣諸国との友好を旨に,アジア地域における大規模な難民・災害等にすばやく対応できるための海外援助隊拡大構想を提案する.

1.近隣諸国との地域協定を結び,シンガポ−ルをメインの基地として主要機材 を(仮設住宅等の陸上備蓄も含める)集積し,船舶(イ,ロ,ハ,  ニ,ホ)に運航要員を乗船させ常時待機させる.各船舶は費用節減のため中古船の転用を基本とする.保安警備については警備員を乗船さ   せる.待機中の保守・整備については,専門員の他にシルバ−ボランテイアを採用する.
イ,カ−フェリ−に病院施設を設備する.自動車甲板にはクレ−ン車,ブルト− ザ−,ユンボ,キャタピラ−車,水陸両用車,給水車,給油車な   ど災害救助救 援車輌を積載する.
ロ,自動車専用船に仮説住宅用資材,キャンピングトレ−ラ−,災害救助用
  車両を積載する.
ハ,コンテナ−船に災害救助物資を積載する.コンテナ−の積み下ろし装置を 装備する.RO−RO船ならさらに良し.
ニ,タンカ−(5万トンクラス)には水,軽油,灯油,ガソリン,重油等を積載
  する.
ホ,自衛艦おおすみに技術的に可能ならヘリコプタ−(2機)格納機能を設ける.不可能な時はヘリコプタ−2機搭載巡視船を加える。
へ,船舶での救援地到着には3日以内を目標とし,船速は20ノット以上が望ましい.各船舶には甲板にヘリポ−ト機能を設ける.

2.”おおすみ”型救援船を3隻配備する.(3番艦建造計画あり・現在は3隻就航中)
”おおすみ”型船舶のみを沖縄,フィリピン(リンガエン),スリランカ(コロンボ)
に前進基地として派遣待機させる.輸送機や飛行艇は国内に待機させ,人命 救助と医療支援のために人員と機材を第一陣として現地に派遣する.復旧支 援のための第二陣としてメインの基地より災害発生と同時に支援船舶を派遣する.その支援要員は輸送機で日本から輸送し,最寄りの空港より船舶の搭載ヘリコプタ−を使用して人員を乗船させる.

3.緊急出動の国内体制として下記の法整備と準備訓練等を行う.

イ,現在の自衛隊所属自衛艦おおすみ,輸送機10機,飛行艇3機,ヘリコプタ  −(人員輸送用,偵察用,貨物用)4機程度を援助隊に転  籍する.その他必要により本隊に所属させることになる海上保安庁の諸艦艇飛行機等も転籍させる.
ロ,航空機,ヘリコプタ−の要員として,航空関係教育機関を卒業後に乗務員の枠外として陸上勤務をしている要員の中から,希望者を募り常時 訓練を行う.

4.海外緊急援助隊は首相の指揮下におき,必要な経費の全てを日本の負担とし,その財源はODA予算より整理統合して充てるものとする.   又,その出動範囲はアジアオリンピック参加国を基本とする.また支援の期間については3ヶ月以内に限定する.

世界のGNP第2位(注;当時)の日本が緊急事態が発生する度ごとに金を出すだけで,顔の無いままの我が国で良いのであろうか?コソボ紛争,最近のトルコ・台湾大地震に対して,ここに本隊のような対応があれば,世界の尊敬と信頼を回復できるであろう

TPPの二本の両輪

関税に例外が有る無しが重要な議論のように報道されております。しかしそれはもう1本の輪が存在することを忘れた議論です。今回の中国艦船のロックオンで明らかになったように、中国問題は大変な問題です。アメリカは日本のTPP不参加など考えておりません。新たな安全保障の枠組みを作ることが大事なTPPの役割であることを忘れてはいけません。

TPPと食の安全保障

 TPPの議論で米の現在の高率関税を残すべきだといわれています。それは食に対する安全保障の観点で農家を守り自給率を落とさぬためだと言われています。
 食の安全保障のことからいえば、必要とされる主要食品を3年程度備蓄することです。
備蓄予算を組み、海外援助の予算も使い、食を購入して古いものを援助に回し、回転して鮮度を保ち保管しておけば十分です。予算の使い方が効率よくなります。市場の値段の高騰の折には備蓄を使用して、価格を緩和することもできます。
 TPPでさらに農家に補助金を増やしたりすることは、この財政の危機のおり不適当です。農家の成長も妨げます。油や金や希少金属なども、備蓄します。アベノミクスを言うのなら日銀にそれらを買ってもらえばいいのです。もっと備蓄のことも考えましよう

  情報庁の創設

今日の新聞で幻の日本版NSA構想が報道されました。検討されたが断念したようです。サハリン沖の大韓航空機撃墜事件や北朝鮮の工作船の時は自衛隊の無線傍受で活躍しました。先の大戦の時の無線傍受による情報分析はすばらしかったので、戦後も引き続いたのですね。田舎町に住む老人には大風呂敷すぎて、感想程度を述べていると思ってください。
 現在は自衛隊、警察、法務省、内閣、外務省、海上保安庁らに情報を扱う部署があります。法務省の公安調査庁、警察の公安関係、内閣情報調査室の3者がやっていることが重なっているのか、別なのかもよくわかりません。情報庁を設置して、国内と国外の2部門に分けて現状の機関を改編整理する。元の省へ戻っていくような人事だとうまくいかないので、戻れない転籍にしないといけません。人間による情報収集をヒューミントといっているようです。スパイですね、拷問や拉致・暗殺・クーデターなど項目をあげてやっていいことと悪いことを鮮明にして認める。日本で禁止しても、法の適用のない外地でやってしまうかもしれません。難しいですが議論はしておかないといけません。スノーデン事件のように民間人に対する情報収集も厳格にルール作りが要求されます。よほど腹をすえないと難しいですね。でも情報庁での整理統合は必要です

 追加)日本の外務省には自衛隊と警察には海外情報の主導権に干渉させないという強い縄張り意識がある。日本版NSCを作るといっても、軍事知識のない外務省では大恥をかくだけ、大幅に削られた外交機密費の復活がねらいなのである。以上軍事ジャーナリスト神浦さんによる。

 拉致被害者の奪還の最大のチャンス?

飯島さんが北朝鮮に行ってきました。テレビでその会談の模様を見る限り、通訳しているのは一人のようでこちら側の通訳は見当たりません。外交交渉で自分の通訳をいれないで交渉することはないですね。その国の語学ができても通訳を入れろといいます。飯島さんの訪朝で今後のことはどうなるかまだわかりまん。
 現在までで、奪還の最大のチャンスがあったのは、長男の金正男がデイズニーランドに来て逮捕した時です。彼は現在では日陰ものですが、その当時は彼が後継者の筆頭でした。(中国傀儡の政権ができたときはそのトップとウワサされています)
 田中真紀子外相が、そんなものにかかわりたくないというような態度で直ちに帰国させました。この時に最大の報道規制をして、外に一切漏らさずに、拉致被害者と彼との交換交渉をしていれば帰国させられたのではないでしょうか。もちろん数年はこの事実も伏せる必要があるかもしれません。外交やっている人なら、スパイの交換なんて当たり前のことです。日本に情報機関がまともにないし、戦後1度もスパイ交換した事実がないからかもしれませんが。佐藤優の本を読むと外務省でも情報関係の部署はあるようです。誘拐犯が国家だと援助という膨大な身代金を払わないと帰ってこないのでしょうか。一人あたりいくらかなどと考えると、被害者の親族には申しわけないですが、高すぎるような気がします。あの時が費用対効果がよく、帰国の可能性が高いチャンスだったように思います。

  原発警備

北朝鮮の原発攻撃計画が報道されました。脱北した軍人は自分を大きく見せるために、こう云った発言をするので問題なしともいいます。しかし5月26日の朝日新聞で”無防備な横腹”の原発警備の記事があります。今回の事故が起きる10数年前でも、何度か原発沖をプライベートや仕事でヨットやボートの廻航をしました。容易に原発近くに接近できる状態でした。携帯式の対戦車ロケットで打ち込めば10cm位の鋼鉄には穴を開けられるので、警備の必要性を代議士や友人に話したことがあります。柏崎原発の見学に行ったこともありますが、民間のガードマンがいた程度でした。同時多発テロ後にはサブマシンガンをもった警察官や海上保安官が警備をしているということですが、朝日の記事では海上には手薄のようです。福島の事故で付属施設の故障でも重大な事故になるということが判明しました。原発は攻撃できない原爆を所有しているのと同じです。警察レベルより軍レベルに警備を格上げして原発警備連隊を創設して、各原発には小隊レベルの警備を配置するべきでしょう。これは陸海空の統合部隊を創設して運用する。原発攻撃も想定外のことではないですね、想定能力不足というべきですね。

 国際司法裁判所で調査捕鯨を審理

ハーグにある国際司法裁判所で調査捕鯨についての審理が始まりました。オーストラリアの提訴です。シーシェパードの環境テロ船の寄港をその国は認めたり、今回のこともやっかいですね。日本では食の民族性とか習慣を認めあうのは当たり前の認識です。韓国が犬を食っても問題にはしませんね。アングロサクソンはアピールの仕方が上手な国です。日本も直ちにカンガルーの肉の輸入を禁止して、国際司法裁判所へカンガルー食肉を禁止する提訴をおこなうべきでしょう。
                              

 シリアの化学兵器

 近日中にシリアに対して有志の国の空爆が行われるのかという状況です。塩野さんの”ローマ人の物語”を読んでも、あの当時から現在のシリアやイランの地域とローマの問題は大きな問題だったと分ります。何も解決できずに現代まで来たのですね。 イラクには大量破壊兵器はありませんでしたがイラク戦争は起きました。(国内のクルド人に対してはフセインは化学兵器を使用しましたが。)  ヒットラーは同等の反撃を恐れて化学兵器を使用しませんでした。歴史的には化学兵器を所有している側がその使用に対して、反撃があるなしで決断しているようです。  今回の空爆があるとすれば、化学兵器の使用に対してその被害を受けない側の人道的(?)な反撃をした初めてのケースになります。 38度線に大量にそれを配備している北朝鮮に間違ったメッセージを与えないためとも言われています。 原爆もそうですが、人道でも何でもなく、対抗する軍事バランスが必要だといわれます。

 シリアの化学兵器その2

 今日の報道では、シリアにある化学兵器を国際管理下で保管するというソ連の外相の提案です。アメリカも理解を示しているようで、シリア空爆は保留の模様です。
 北朝鮮の化学兵器はかって韓国の米軍が核兵器を持っていたためだし、イランの核開発やシリアの化学兵器はイスラエルの核兵器に対抗するものです。日本は中国の核兵器には米軍の核の傘で対抗しています。(日本の国民にその自覚が有ろうと無かろうと。)
 シリアでは自国民にそれを使用した疑いが濃厚で今回の問題が起こりました。アメリカの困った問題とは、今のシリア政府をつぶしてしまった後で過激派のイスラムテロリストが混乱に乗じてシリアの政権につくことです。米ソともテロリストに渡った化学兵器が自国で使われるのを阻止したい共通目的があります。それで、もし今回の国際組織の保管で決着できればいい結末ですね。

 




 
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