おおすみ 緊急援助隊の主力艦
緊急援助隊拡大構想
下記は年は失念していましたが、記述により1999年だと思います。今は亡き高岸
さん、80を越えても元気な大幡さんと小生の服部の3人で当時の県内の選挙区の3
人
(今は知事、元政権中枢の議員、元公明の議員)と小渕首相に提言したものです。
その後スマトラ大地震、トルコ大地震、三陸福島原発大地震などが置きました。
私達の能力の非力さゆえ、今度の地震にも何の役にたちませんでした。
さぞ大活躍できたのにと残念に思うのみです。まだ東海南海地震も予想されていま
すので、設立されれば役立つことはあると思います。
提言 ;緊急援助隊拡大構想; 大幡 高岸 服部
冷戦が終って,民族間の紛争がパンドラの箱をひっくり返したように起きて
いる.今年(注;1999年頃)に入ってコソボ・東チモ−ル紛争,トルコ・台湾の
大地震などによる難民や災害が続発している.
私達は,憲法第9条を都合の良いように解釈して内容を変えるのではなく,
小学生にも分かる文章にして,自衛隊は軍隊として認め,集団的自衛権も
はっきりと,認めるように改正すべきだと思う.
しかし,そのようになるまで議論もつくさなければならない,時間もかかると
思う.ただ待っているわけにはいかない,今すぐにも我が国で出来ることと
して,近隣諸国との友好を旨に,アジア地域における大規模な難民・災害等
にすばやく対応できるための海外援助隊拡大構想を提案する.
1.近隣諸国との地域協定を結び,シンガポ−ルをメインの基地として主要機材
を(仮設住宅等の陸上備蓄も含め る)集積し,船舶(イ,ロ,ハ,ニ,ホ)に
運航要員を乗船させ常時待機させる.各船舶は費用節減のため中古船
の転用を基本とする.保安警備については警備員を乗船させる.待機中の
保守・整備については,専門員の他にシルバ−ボランテイアを採用する.
イ,カ−フェリ−に病院施設を設備する.自動車甲板にはクレ−ン車,
ブルド−ザ−,ユンボ,キャタピラ−車,水陸 両用車,給水車,給油車
など災害救助救援車輌を積載する.
ロ,自動車専用船に仮説住宅用資材,キャンピングトレ−ラ−,災害救助用車両
を
積載する.
ハ,コンテナ−船に災害救助物資を積載する.コンテナ−の積み下ろし装置を
装備する.RO−RO船ならさらによし.
ニ,タンカ−(5万トンクラス)には水,軽油,灯油,ガソリン,重油等を
積載する.
ホ,自衛艦おおすみに技術的に可能ならヘリコプタ−(2機)格納機能を設ける.
不可能な時はヘリコプタ−2機搭載 巡視船を加える。
へ,船舶での救援地到着には3日以内を目標とし,船速は20ノット以上が望
ましい.各船舶には甲板にヘリポ−ト機能を設ける.
2.”おおすみ”型救援船を3隻配備する.(3番艦建造計画あり・現在
は3隻就航中)
”おおすみ”型船舶のみを沖縄,フィリピン(リンガエン),スリランカ
(コロンボ)に前進基地として派遣待機させる.
輸送機や飛行艇は国内に待機させ,人命 救助と医療支援のために人員と機材
を
第一陣として現地に派遣する.復旧支援のための第二陣としてメインの基地より
災害発生と同時に支援船舶を派遣する.
その支援要員は輸送機で日本から輸送し,最寄りの空港より船舶の搭載ヘリコプ
タ−を使用して人員を乗船させる.
3.緊急出動の国内体制として下記の法整備と準備訓練等を行う.
イ,現在の自衛隊所属自衛艦おおすみ,輸送機10機,飛行艇3機,ヘリコプタ−
(人員輸送用,偵察用,貨物 用)4機程度を援助隊に転籍する.その他必要に
より本隊に所属させることになる海上保安庁の諸艦艇飛行機等も転籍させる.
ロ,航空機,ヘリコプタ−の要員として,航空関係教育機関を卒業後に乗務員の
枠外として陸上勤務をしている要員の中から,希望者を募り常時訓練を行う.
4.海外緊急援助隊は首相の指揮下におき,必要な経費の全てを日本の負担と
し,
その財源はODA予算より整理 統合して充てるものとする.又,その出動範囲は
アジアオリンピック参加国を基本とする.また支援の期間については3ヶ月以内に
限定する.
世界のGNP第2位(注;当時)の日本が緊急事態が発生する度ごとに金を出す
だけで,顔の無いままの我が国で良いのであろうか?コソボ紛争,最近のトルコ・
台湾大地震に対して,ここに本隊のような対応があれば,世界の尊敬と信頼を
回復できるであろう。
2013-7-10
追加)日本の外務省には自衛隊と警察には海外情報の主導権に干渉させないと
いう強い縄張り意識がある。日本版NSCを作るといっても、軍事知識のない
外務省では大恥をかくだけ、大幅に削られた外交機密費の復活がねらいなので
ある。 以上軍事ジャーナリスト神浦さんによる。
追補
11月19日 自衛艦おおすみ型2隻がフィリピンの救援物資を積んで出港しま
した。台風から1週間以上もたってからです。この制度があれば素早く救援に迎え
たのに思うばかりです。この隊は軍籍を離れますので、フィリピン政府も導入の
決定にも悩まずにすんだと思います。援助協定を事前に結んでおけば、
台風が過ぎれば直ちに救援できます。 |
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